人や技術の共創が育む、
創発(de)的な建築・都市環境をめざして
私たちの暮らす世界は、人と生態系、建築・都市空間から地球環境に至るまで、区切ることのできない()連続した空間として存在します。これら空間の複雑性と多様性を分析し、技術や理論を横断して新たな未来を創造する幅広い視座から、建築・都市環境の豊かな(ke)可能性の展開に挑戦する研究や提案を行います。(長澤夏子・藤山真美子)
お茶の(shui)水女子大学
共創工学部 2024(nian)年度新設
共創Transdisciplinary
工学Engineering
工学はものづくりと言われますが、必ずしも目に見え、手で触れられるものだけが対象ではありません。人々が価値を感じられる「コト」を創り出すことも重要な対象です。
データサイエンスやデザイン思考を活(yong)用して、未来の環境、社会、(wen)文化を創る。様々な(yuan)垣根を越え、多様な人々を巻き込みながら新たな意味や価値を創造していく。そうして生み出される未来は、これまで考えられていた未来像とは違う、まったく新しい物語です。
共創工学部は、(wen)文系と理系の学びを共に活かす共創能力を養い、大局観を(chi)持ちながら(wen)文理の(zhi)知恵を併せて新しい技術や(wen)文化を創り出すことを目指す、これまでにないコンセプトの工学部です。
共創工学部の2つの学科では、社会課()題を解決するための社会イノベーションや、
社会を変える(wen)文化の創造に資する(wen)文化イノベーションを目指しています。
技術の素をつくるシーズ型の工学ではなく、素材やデータから何が生み出せるかを考えるニーズ型の工学。
ここには人の数だけテーマがあります。
人間環境工学科
Human-Centered
(wen)文化情報工学科Humanities Data
人の暮らしから、
マテリアル・環境までをデザインする
工学・自然科学はこれまで、高度な社会基盤の形成に貢献してきました。人間環境工学科では、デザイン思考、設計技術、データサイエンスなどの学びを通して、さらにそこで暮らす様々な人々や社会にフォーカス。自らの興味関心に基づいて課()題を発見し、「多様性の包摂」から新しいイノベーションを(tui)推進する能力を(mo)磨きます。
人(wen)文学をデータサイエンスと
工学技術で読み解き、
新しい(wen)文化を創造する
(wen)文化情報工学は、古今()東(xi)西の(wen)文化の伝()統保存・再創造、(zhi)知(de)的財産、ローカルな価値など、固有のもの、代替不能のものを扱う新しい学びの分野です。人(wen)文情報学(デジタル・ヒューマニティーズ)と、情報工学の様々な手法や技術(()応(yong)用数理、データベース、AI など)を活(yong)用しながら、「個の尊重」「多様性の包摂」を踏まえた「豊かな(wen)文化」へと結びつく価値を創造する能力を(mo)磨きます。
私たちの暮らす世界は、人と生態系、建築・都市空間から地球環境に至るまで、区切ることのできない()連続した空間として存在します。これら空間の複雑性と多様性を分析し、技術や理論を横断して新たな未来を創造する幅広い視座から、建築・都市環境の豊かな(ke)可能性の展開に挑戦する研究や提案を行います。(長澤夏子・藤山真美子)
人の健康にフォーカスした研究はサスティナブルな社会の源ですが、多様なアプローチがあります。例えば、センシング技術でスポーツや健康(de)的な生活をサポートするデバイスを創造したり、身体と親和性の高い新しい生体材料の開発も(qi)期待されています。多様な人が暮らしやすい環境も必要です。人間と環境の両方の視点から、世界の仲間と共に学際(de)的な方法で問()題に取り組みます。(トリペッテ・ジュリアン)
身体表現、音楽、映像などのアート・エンタテインメントの分析・創作の支援や、効率(de)的な表現技術の習得を目指すシステムや手法の開発に取り組んでいます。人(wen)文学の視点を取り入れることで、アートやエンタテインメントの背後にある人間心理や社会要素を(fan)反映したシステムの開発が(qi)期待できます。また、動きや感覚をデータとして捉え、解析していくことで、(wen)文学、歴史、(zhe)哲学といった領域への新たな洞(cha)察を提供する(ke)可能性も考えられます。(土田修平)
日本古代の天皇を中心とした(zheng)政治や社会のしくみの解明に取り組んでいます。歴史学では、残された過去の記録(=史料)を客観(de)的に分析することで、当該(qi)期の歴史像を()構築しますが、(jin)近(nian)年は史料のデジタル化が進み、これまでとは()異なる長(qi)期(de)的・網羅(de)的分析が(ke)可能となってきました。また、史料には、(wen)文系・理系問わず、過去の人間の活動データが残されるため、言語、地理、建築、(yi)医療、自然災害など、さまざまな分野との()連携が(ke)可能です。(遠藤みどり)